被害が大きかった美祢市で、おととい撮影された、ドローンの映像です。

見えてくるのは増水した厚狭川。

そして、左に振ると崩落し、濁流に洗われる線路が見えます。

JR美祢線は今回の大雨で大きな被害が出ました。

そしてこちらは美祢線沿線の別の場所です。

この場所では、線路の土台にあたる土が複数の箇所で流出してしまっています。

線路が宙づりの状態になっています。

美祢市の雨が、いかに激しかったかを物語っています。

収支率が厳しい路線のひとつに挙げられている美祢線ですが、復旧の見通しが立たない中、市民からは困惑の声が聞かれました。

JR美祢線は第六厚狭川橋梁が倒壊したほか、南大嶺と四郎ヶ原駅の間で線路の下の土砂が崩れるなどとし現在運休となっています。

市内2つの高校は、運休を受けてきょうは休校となりました。

けさの美祢駅は、ひっそりと静まりかえっていて路線バスから降りてくる人もバスに乗る人もいませんでした。

「やっぱり学生とかは困ると思いますけど。ずっと働いているので親も。自力で行けないじゃないですか」

タクシードライバー「(これ、見通し立たないっていうんですけど)ちょっとそれは困りますね。まあ、電車を利用される方も困るとは思うんですけどね。」

JRはバスによる代行をあすから始めると発表しましたが美祢線の復旧の見通しは立っていません。

きょう、村岡知事が篠田美祢市長らとともに現場を視察しました。

美祢線は、去年、JR西日本がローカル線の見直しに向けて公表した、収支率が厳しい路線に含まれています。

村岡知事「この路線は地域の皆様の住民の皆様の生活にとって欠かせない路線でありますし、南北をつなぐ重要な路線ですので、これは必ず存続をしていかなければいけない、これを機に廃止というような議論にいくっていうことは、到底許されるものではない、認められるものではありませんので

村岡知事は、夕方、JR西日本広島支社を訪れ、美祢線・山陰線の早期の復旧を求めました。

JR西日本側は「被害状況の把握・調査に努める」としましたが復旧については触れなかったということです。