芸術の分野で優れた業績を挙げた人たちに贈られる日本芸術院賞の授賞式が行われ、金沢市の工芸家・十一代大樋長左衛門さんも受賞しました。

日本芸術院賞の授賞式は東京都内で行われ、天皇皇后両陛下も出席されました。今回、受賞した金沢市の工芸家十一代大樋長左衛門さん、本名=奈良年夫さんは特に業績が顕著な恩賜賞にも選ばれています。授賞式の後、受賞者と懇談した両陛下は、アメリカ・コロラド州の険しい峡谷を題材にした大樋さんの作品、「モニュメント・クリフ」をご覧になりながら、世界中の粘土を混ぜて制作したものと大樋さんから説明を受けました。陛下は「粘土は世界各国でかなり違うものですか」と質問されたということです。

大樋さんの父で、文化勲章受章者の大樋陶冶斎さんも1985年に日本芸術院賞を受賞していて親子2代での受賞となります。