7月8日土曜日に開幕する、夏の全国高校野球・岡山大会と香川大会です。イブニングニュースでは両県の注目校を紹介します。

初回は、岡山の玉野光南高校です。春は県大会準優勝に終わりリベンジに燃えるこの夏。創立40周年の節目に目指すのは10年前の再現です。

「10年ぶりのというところも含めていろんなことを言われるけど、『行きたいな』『勝ちたいな』では絶対勝てない。どれだけ夏の大会をイメージして出来るか、それを目指してやろう」

春夏通じて5回の甲子園出場を誇る、玉野光南です。創立40周年の今年、春の県大会では粘り強い守りで勝ち上がり決勝に駒を進めました。

しかし、岡山学芸館との決勝戦。先頭打者から3連続フォアボールを与えてしまいます。さらに暴投やエラーも絡み初回にまさかの5失点。そのまま流れを引き寄せることは出来ず、準優勝に終わりました。

(福原輝大 主将)
「決勝で負けた悔しさというのは、自分たちしか味わえていないと思うので、その悔しさを『もう一回チャレンジャー』という気持ちを持って、春終わって一から自分たちで足元を見直してチームを作っていこうと」

少ないチャンスで点を取り、堅い守備で守り勝つのが本来のスタイル。しかし、春は4試合で37の四死球を与えました。

課題を残した投手陣の中心がエース小玉寛投手です。春の悔しさを胸に、制球はもちろん、MAX143キロの速球と切れ味鋭いスライダーに磨きをかけてきました。

(小玉寛投手)
「自分の持ち味は、手足が長くリリースポイントが前になるのを生かした、球のキレです。守備は本当に堅いので、打たせて取って自分が誰よりも気迫を持って戦ってチームを勝利に導きたい」

夏の県大会を制したのは10年前。そこから10年間、甲子園の舞台からは遠ざかっています。創立40周年の今年、春・準優勝から10年前の再現に挑みます。

(田野昌平 監督)
「この10年間、いろんな人がいろんな思いを持って、悔しさもつらさも味わってきたので、OBやいろんな人の思いをとにかくこの夏は全て出し切りたい」

(福原輝大 主将)
「10年ぶりの甲子園出場を目指して入学してきましたし、学校創立40周年という記念すべき年なので、今までやってきたことの集大成として一戦必勝で戦っていきたい」

10年分の思いを背負って。悲願の甲子園出場に向けた戦いがいよいよ始まります。