中小企業の経営支援などを行う日本商工会議所の小林会頭は、現在の為替水準は「異常な円安だ」としたうえで、円安によるメリットが大企業に偏り、中小企業には恩恵が届きづらいと懸念を示しました。

日本商工会議所 小林健 会頭
「現状の(1ドル=)144、5円。これは経済肌感覚から言っても、異常な円安であると思ってます」

日商の小林会頭は現在の為替水準についてこのように評価したうえで、経済界にとって適正な為替の水準は「1ドル=130円前後」だと述べました。

そのうえで「円安で潤っているところが非常に多いが大企業に集中している」と指摘。

そして、大企業が円安によるメリットについて「大企業と中小企業の交渉の中であまり議論されていないというのが実情だ」として、円安の恩恵が中小企業には届きづらいと懸念を示しました。