活発な梅雨前線の影響で、石川県内は能登を中心に大雨となり、七尾市では熊木川が氾濫し、1万4000人以上に一時、避難指示が出されました。

降り始めから1日午後6時までの雨量は、

・志賀で187・5ミリ
・七尾で177・5ミリ
・白山市白峰で131・5ミリ
・輪島市門前で114・5ミリ

などとなっています。

記者リポート
「川が氾濫して田んぼが大きな湖のようになっている」

午前8時半ごろの七尾市・熊木川の映像からは、川の水があふれ、周囲の畑に流れ込んでいる様子が分かります。

冠水した畑(午前8時半ごろ・七尾市)

七尾市と能登町には、警戒レベル4に相当する土砂災害警戒情報が発表されましたが、既に解除されています。また、七尾市は洪水や土砂災害の危険が高まったとして、市内の合わせて5814世帯1万4141人に1日朝から順次、避難指示を出しましたが、午後3時半にすべて解除しました。

能登地方に出ていた大雨警報も先ほど午後6時過ぎに解除され、午後7時現在、白山市だけに大雨警報が発表されています。

この大雨の影響で、JR七尾線は羽咋駅と七尾駅の間で運転を見合わせていましたが、午後6時14分に運転を再開しました。

記者リポート
「こちらでは用水が冠水し道路が冠水しています。一時は用水の水があふれだしたということで、地面には泥や木の枝などが散らばっています」

避難所から帰宅した住民

避難所から帰宅した住民は…
「私たちは避難していたので分からなかったけど、玄関を開けたら土間まで泥水が入っていた。家の正面にある川も流れがひどく、怖くなって避難をした」

気象台によりますと、2日午後6時までの24時間に降る雨の量は、加賀と能登の多い所でいずれも30ミリと予想されています。大雨警報が継続している白山市では、1日夜初めの午後9時ごろまで土砂災害に警戒してください。