活発な梅雨前線の影響で、石川県内は1日、能登地方を中心に大雨となっています。能登町と七尾市には土砂災害警戒情報が発表されています。厳重に警戒してください。
七尾では1日午前6時すぎまでの1時間に31.5ミリの激しい雨を観測したほか、志賀でも午前7時すぎまでの1時間に25.5ミリの強い雨が降りました。
能登町では土砂災害の危険度が高まったため、石川県と金沢地方気象台は午前7時12分、土砂災害警戒情報を発表しました。また午前10時47分には、七尾市にも土砂災害警戒情報を発表しました。警戒レベル4に当たる情報で、崖の近くなど土砂災害が発生する危険が高い地域では、早めの避難を心がけてください。
このほか、大雨警報が輪島市、珠洲市、穴水町、能登町、七尾市、志賀町、中能登町、白山市に発表されているほか、七尾市には洪水警報も発表されています。
七尾市は水害のおそれがあるとして、中島地区全域の2471世帯5928人に避難指示を出しました。午前10時時点で、中島地区コミュニティセンターの熊木分館と西岸分館に合わせて9人が避難しているということです。
七尾市を流れる熊木川は、中島町宮前にある加茂橋観測所で1日午前8時50分、水位が堤防の高さと同じ3メートル30センチに達し、氾濫が発生しました。石川県が設置した河川監視カメラの映像では、川の水が周囲の畑などに流れ込んでいる様子が確認できました。熊木川はその後、徐々に水位が下がっていますが、午前10時半現在も警戒レベル4に当たる氾濫危険水位となっています。
石川県内はこの後も大雨のおそれがあり、2日午前6時までの24時間に降る雨の量は、加賀地方で80ミリ、能登地方で50ミリと予想されています。能登地方では1日夜のはじめ頃にかけて土砂災害に厳重に警戒するとともに、そのほかの地域でも低い土地の浸水や河川の増水に注意・警戒してください。