山口県山口市は新型コロナウイルスのワクチン接種について、3回目以降の追加接種を受けるはずだった40人に、初回接種用の「従来株ワクチン」を誤って接種していたと6月30日、発表しました。現在、健康被害は確認されていないということです。
間違い接種が起こったのは、市内の1つの医療機関です。市によると、6月9日から24日の間、3回目以降の追加接種を受けに来た40人に、誤って初回接種用のワクチンが使用されました。40人は主に65歳以上の人で、通常オミクロン株対応2価ワクチンを接種するところを、1・2回目に使用する従来株ワクチンが接種されたということです。5月26日、市から医療機関にファイザー社製の「従来株ワクチン」の有効期限の延長などを通知したところ、この医療機関が、使用するワクチンが変わったと誤って認識したことが原因とみられます。
6月に入ってこの医療機関から従来株ワクチンの発注が4回あり、26日に市の担当者が確認したところ、間違い接種が判明。40人には医療機関から謝罪や説明が行われ、全員健康被害は確認されていないということです。市は、40人の今後の接種計画について、国と調整しています。
山口市健康福祉部の鈴木徹行部長は「間違い接種を受けた市民の皆さまに大変ご心配をおかけしていることにおわび申し上げる」と謝罪しました。
山口市での新型コロナワクチンをめぐるトラブルは、2021年に2件確認されています。














