調理師を目指す専門学校生が30日、岩手県葛巻町で酪農の体験学習を行いました。食材が自分たちに届くまでの努力を知ることで仕事への思いを新たにしました。
くずまき高原牧場を訪れたのは盛岡市のMCL菜園調理師専門学校の1年生21人です。
この専門学校は畜産業や水産業の現場での体験を通じて学生たちに生産者の努力を知ってもらおうと体験学習を企画していて、今年は2年ぶりの開催です。
ほとんどの生徒にとって酪農の作業は初めてでしたが、牧場スタッフの指導を受けて搾乳に挑戦しました。
慣れない手つきでこわごわ牛に触れる生徒やコツを覚えて上手にミルクを搾り取る生徒の姿もありました。
質疑応答では1頭から1日あたり30キロの牛乳を搾っていることを教わったり、与えるえさの量について質問したりしていました。
(専門学校生)
「今(物価や燃料費が)高騰しているので金銭面でも牛を世話するのは大変だと思った」
「私が作ったものを消費者に届ける時に生産者のメッセージや苦労を少しでも伝えられる努力をしたい」
生徒たちは生産者への感謝に加えて自分に何ができるかに考えを巡らせていました。