米子水鳥公園 桐原佳介 統括指導員
「陸にいるときは、キツネとか野犬とか、大型の肉食動物が一番怖い天敵となりますので、陸で休んでいるときに襲われた可能性が一番高いと思います。また高齢の個体だったと思われるので、体の衰えもあったかと思いますし、何らかの理由で力尽きてしまった時に死肉を食べる動物に拾われて食べられた可能性もありますので、死因はよく分かっておりません」

米子水鳥公園が最後に撮影した、今年4月の吉田さんの映像には、首を振りながら、声を上げて羽ばたこうとしている姿が写っていました。

【提供】米子水鳥公園

まだ飛べていた頃の、体に残るイメージを頼りに、吉田さんは力を振り絞って、なおも飛ぼうとしているように見えました。

仲間たちを追いかけ歩き続けた吉田さん。
山陰での生活を終え、空よりももっと高い場所へ羽ばたいていきました。