その理由については、こんな推測も…

米子水鳥公園 桐原佳介 統括指導員
「コハクチョウの生態を考えてみますと、渡り鳥ということで、春になると仲間はロシアへ向けて旅立っていく。なので、この個体にとっては、安来から水鳥公園に移動するのも北帰行といいますか、渡りのつもりなのかなと個人的に思っています。
それで水鳥公園で少し過ごした後で、安来市の方に帰っていくと、渡り鳥としての本能が満たされて、落ち着くのではないかと想像しています」

【提供】米子水鳥公園

周りの仲間たちが故郷へ帰っていく中、飛べなくなった「吉田さん」は毎年取り残されます。「吉田さん」にとっては、この泳ぎと徒歩の移動が「北帰行」だったのかもしれません。

米子水鳥公園によりますと、6月22日に安来市の伯太川で、死んだコハクチョウを近隣住民が発見。

水鳥公園のスタッフが、折れた翼などの特徴から吉田さんであると確認しました。