来月、アメリカ軍が実施する大規模演習に伴い、アメリカ空軍の戦闘機が岩国基地に飛来しました。

午前11時すぎ、沖縄県・嘉手納基地所属のF15E戦闘機が岩国基地に飛来しおよそ1時間のうちに9機が着陸しました。

来月2日から21日まで予定されているアメリカ軍がインド太平洋地域全域で行う大規模な演習ノーザン・エッジに参加します。

期間中、青森県・三沢基地のF16と沖縄県・嘉手納基地のF15Eのアメリカ空軍の戦闘機が一時的に岩国基地に展開するということで、それぞれ最大12機ずつが岩国基地を拠点とします。

演習の狙いは「アメリカ軍とパートナー国との相互運用性の強化」。

訓練は国内の複数の基地で分散して行われ、航空自衛隊との共同訓練も予定されています。

岩国基地では、おととし以降アメリカ海軍の大型艦船の寄港など軍の種別を超えた統合的な訓練拠点としての運用がみられるようになっています。

これについてアメリカ軍では「岩国での統合的運用が抑止力につながる」と、岩国基地の役割の重要性を強調しました。

アメリカ軍岩国基地 リチャード・ラスノック司令官
「岩国基地で日米、そして同盟国が統合的に運用することで抑止力となります。岩国基地は世界の中でもとてもユニークな地理的状況もあるし運用や展開を行う上で機能も施設もよい基地だと言えます」

第366戦闘航空団司令エルネスト・ディベトリオ大佐
「ここはアメリカの海兵隊をはじめ海上自衛隊もいて軍の種別を超え統合を進める上でこの上ない環境だと思っています。また空軍として岩国基地の地理上、戦略上の位置づけは非常に大事なもので演習に役立つ優位性を持っています」

期間中、土日や深夜に離着陸する場合があるということでできるかぎり滑走路の運用時間内に離着陸するようにし、騒音軽減対策に努めたいとしています。