6月11日に岩手県大船渡市の沖合で発生した漁船が焼けた火事で、この船から海に飛び込んだ男性を救助した漁業者に釜石海上保安部が28日、感謝状を贈りました。
感謝状が贈られたのは、大船渡市三陸町越喜来の崎浜地区で漁業を営む木下孝之さん、広基さん親子をはじめとする漁師12人です。
28日は、このうち9人が贈呈式に出席しました。12人は6月11日の午後3時半ごろ、崎浜漁港の沖合の養殖施設で作業中だった漁船から火がでていることに気づき、船で駆けつけて燃える船から海に飛び込んだ55歳の男性を救助しました。またこの船を漁港までえい航するなどして消火に協力しました。
(男性を救助 木下孝之さん)
「海に生きる人たちの絆ではないでしょうか。当たり前のことなんですよ」
釜石海上保安部の虻川浩介部長は、「海の事故は迅速な救助が大切。今回の救助は漁業関係者が一丸となって助けた素晴らしい事例」と感謝しました。