◆「抱っこした瞬間、片目だけ開いて私の方を見た」

当日は、撮影スタッフたちの声かけもあり、和やかな雰囲気で進んでいったといいます。

石崎さんは、久しぶりに慶太さんに触れることができました。長年、一緒に過ごしてきた病院のスタッフたちも、慶太さんを笑顔で囲みます。人工呼吸器を外して慶太さんを抱っこする願いも叶いました。

石崎綾さん「それまで目を閉じていたんですけど、抱っこした瞬間に片目だけ開いたんですよ。私の方を見てて、めっちゃうれしくて。なかなか目をもう開けてくれなかったから」

muikku 上原藍さん「『慶ちゃん、わかっているんだね』と周りのみんなが…。『やっぱりママが一番いいよね。抱っこされてよかったね』って、すごくあたたかい時間がその時に流れていて」
◆「懸命に生きた証」400枚

3時間で撮影された写真は約400枚。慶太さんが息を引き取ったのは、この撮影会からわずか4日後のことでした。

石崎綾さん「保育士さんとmuikkuさんには、感謝しています。その場の雰囲気を和ませてくれるというか。けっこう厳しい状態での撮影だったんですけど、写真に残せてよかったです。『慶太が頑張った証になったな』と思います」

様々な人たちの協力によって実現した撮影会。「慶太さんが懸命に生きた証」は、人々の胸に生き続けます。














