梅雨末期の大雨なども心配されますが、新型コロナの感染者も増加傾向にあります。

もしもの時、避難のどんな点に気をつけたら良いのか、山口市の防災担当者に聞きました。


山口市防災危機管理課・副主幹 大田征和さん
「山口市としては、一番最初に分散避難っていうことをオススメしています」


分散避難とは、避難所に一度に大勢が集まることで起きる3密を避け、自宅や親戚、知人の家などへ分散して避難することです。

山口市防災危機管理課・副主幹 大田征和さん
「まずはご自宅のハザードマップの危険度というのを見て頂いて、そんなに危険度が高くないところにお住まいであればご自宅の2階に避難するとか、避難所まで行かずに避難を試みるということをまず考えて頂きたいなと思います」

避難所に収容できる人数が限られていることや、災害が起こりつつある中で避難することが、かえって危険になるという場合もあるためです。


しかし、ハザードマップはあくまでも目安です。

崖の近くで土のにおいを感じるなど、普段と違うと感じたら、自分の感覚を信じて避難することが必要です。

知人宅に身を寄せる場合は、マスクや消毒液などのコロナ対策グッズを持って行く方がいいそうです。では、避難所の対策はどうなっているのでしょうか?

避難所は不特定多数の人が利用するため、マスクの着用が必要になります。

山口市防災危機管理課・副主幹 大田征和さん
「避難所はまず受付をして頂くときに、現在の健康状態を確認させて頂くようにしています」


熱やせきがある場合は感染者症状がある人用の部屋。

学校や会社で感染者がいるが自分に症状がない場合は、感染疑いの部屋。

そのほか、妊産婦や感染リスクの高い人。それ以外の一般用と4つ部屋に分けてあります。

山口市防災危機管理課・副主幹 大田征和さん
「ほぼ、これまでコロナ対策としてやっていた対策をそのまま継続しているような状況になっています」


避難生活が長くなった場合には、1日に1回から2回の体調チェック表を提出するようになっていて、体調に変化があれば部屋が分けられます。

山口市防災危機管理課・副主幹 大田征和さん
「保健師さんの巡回もして頂くようになっていますので、体調に不安があるかたというのはそういう方に相談して頂ければと思います」

山口市防災危機管理課は、早め早めの分散避難で身を守り、いざというときは避難所への避難もためらわないでほしいと呼びかけています。