34年前に幼稚園に通うことで、全国的に話題になった山口県宇部市のモモイロペリカン、カッタ君。

このカッタ君の孫が、ときわ公園にやってきて、人気を集めています。


ときわ公園にやって来たのはカッタ君の孫のマイです。

繁殖を目的に同じモモイロペリカンのカン、チビとともに今月、静岡県の日本平動物園から送られてきました。

2022年4月に生まれたマイは現在1歳です。



2011年に日本平動物園に送られたカッタ君の娘マイと孫のカタックから生まれた子どもでカッタ君の孫であり、ひ孫でもあります。


カッタ君といえば今から34年前の1989年ときわ公園近くの幼稚園に通い、人なつこく、かわいい姿が全国的に話題になりました。


当時カッタ君を飼育していた ときわ動物園 白須道徳動植物管理監
「カッタ君ほどの動物、鳥っていうのは二度と現れないと思いますし、ほんとに人間みたいな鳥だったもんですからね…」


しかし、2008年にカッタ君が2014年に娘のラムが亡くなってからはときわ公園にはおよそ9年間、カッタ君の血縁のペリカンはいませんでした。

3羽は健康観察や事故防止のため、羽の一部を切る作業を行ってペリカン島に運ばれました。


ペリカン島の周囲にはカッタ君ゆかりのペリカンが来たと聞いた人たちが集まっていました。

カッタ君を知る人は…
「懐かしいですね、やっぱり宇部というとときわ公園、カッタ君というのがすごく有名なので、その子孫が来ててとってもうれしいです。」

カッタ君を知る人は…
「子どもとふれあいさせたくて今日もカッタ君見に行くよって感じで…良く丘の上とかにも行ってさわれたねって感じで…」

今回のカッタ君の子孫の来園は当時、飼育していた白須道徳さんにとって喜びもひとしおです。

ときわ動物園 白須道徳 動植物管理監
「うれしいですね。(子孫が)残ってるのが日本平だけだったんでそれが向こうで繁殖して帰ってくるということで、あ~良かったと思いましたね。子どもさんやらお孫さんに昔の思い出がある方はですねときわ公園に来ていただいてカッタ君の孫マイちゃんを見てもらって話しをしてもらえればなあと…」

ときわ公園のモモイロペリカンは現在オス4羽だけです。


今回来た、3羽はいずれもメスで3、4年たてば繁殖が可能となるためときわ動物園では今後カッタ君の子孫の誕生も期待できるとしています。