山口県山口市の高校生がプロの料理人から指導を受けました。

使った食材は、イノシシです。

山口農業高校の生徒に指導したのは、防府市でレストランを営む中田佑輔さんです。

用意されたのは山陽小野田市で駆除されたイノシシのもも肉。


オイルや香草に漬けて臭みをとり、筋切りをしてやわらかくするなどの下ごしらえが施してあります。


絶妙の火加減で肉をフライパンにのせると、おいしそうなにおいが広がり生徒たちからは歓声が上がりました。生徒たちがつくるのはイノシシのステーキと、山口県産の野菜を使ったスープや付け合わせです。

中田さんによると、料理がうまくいくかどうかは食肉処理の段階で決まるそうです。


山口県のまとめでは2022年度、有害鳥獣による農業への被害は3億7400万円にのぼり、適切な駆除が求められていますが、肉を早く処理をしないと味が落ちるため、食肉としての流通は難しいそうです。

生徒が作ったジビエ料理のお味は・・・


生徒
「ジビエの肉も牛肉と同じように家庭で食べられたらいいと思いますそしたら、畑も荒らされる確率が低くなると思います」

イノシシ肉を使ったハンバーガーを企画している生徒もいて、レシピの開発で被害対策に一役買いたいとしています。生徒「中華とか和(食)とかでも味が合いそうだから、いろんな料理に使えそう」生徒は、食材としての可能性を広げていました。

山口県では、ジビエの需要が増えればと期待しています。