■部員                                                 
「ミートソースなどをつけた布をこういう瓶に入れて洗浄力を確かめた」                                      「まさか竹が洗剤になるなんて知らなくてすごくびっくりした」

実際に、スパゲティを盛り付けた皿で、記者が試してみました。

スポンジに竹炭の洗剤をつけ、軽くこすると…

■伊藤記者                                                 
「高校生たちが作った竹炭の洗剤、お皿の油汚れはすっかり落ちた。こすってみても油は残っていない」


高校では、竹炭の洗剤の研究を2022年から続けていて、モモの葉のエキスを加えるなど、改良にも取り組んでいます。


■部員
「どうしたら長く使えるかという課題もあって、もう少しうるおいとか保湿力とかを高められるよう検討している」

クラブではこのほかにも、七二会の竹を活用していすを作り、地区の人たちに贈ったり。

箸を作って、ボランティアとして参加しているこども食堂でプレゼントしたりしています。

■七二会に住む部員
「七二会はお年寄りが多いので、こうやって若い子の力で作品ができてくるというのは地域的にもいいし」                                            

■部員
「放置竹林とかそういう問題があるということ自体知らなかったので、部活に入って問題を知って、さらにそれを改善していく活動に携われているのはすごくうれしいと思う」


伐採を手伝った日、高校生は協議会の好意で竹林の恵み=ハチクのタケノコ狩りを楽しみました。

放置された竹林の活用に取り組む協議会の水口会長は、活動を続けるためには若い人の存在が欠かせないといいます。

■水口会長                                                
「次の世代につなぐ方法に有効な手段がないんですよ。なんとか若い人に関心を持ってもらいたい。楽しみながら竹の整備をしていければ、まさに竹と共生というか共存というか、そういったものができると思うんですよ」

信州の中山間地に広がる放置竹林の問題。

高校生の若さと新たな発想が、解決への力となります。