当時、教団に集まった多くが、人間関係での悩みや漠然とした不安などにより社会から孤立した若者たちだったといいます。

■山内道生弁護士
「生きがいを見いだせないような社会で何かを求めている。それが宗教的なものに、のめり込む一番の要因であった」
5月、中野市で4人が殺害された事件。
山内弁護士は、容疑者の心情には当時の若者たちと重なるものがあるのではないかと感じています。

■山内道生弁護士
「生きづらいというか生きがいを感じられないような生い立ちがあったんだと思う。だから社会に溶け込めない、疎外感。今の社会的な状況からするとかなり共通する部分はあると思う」
山内弁護士は、若者を孤立させず、誰もが生きやすい世の中にするには、行政などの対策や支援が必要だと考える一方で、オウム真理教の事件を風化させず、検証を続けていくことが大切だと訴えます。

■山内道生弁護士
「なぜこういうことが社会で起こりえたのかということについての掘り下げた解明は残念ながら何もされていない。オウム真理教の事件とはどういうものだったのかを振り返りながら、忘れないようにそこから少しでもいいから教訓を引き出して、良い社会を作っていくという展望があればいい」














