台風が発生した場合、みなさんが参考にする情報の一つに気象庁の台風進路予報があると思います。本日(6月26日)、気象庁は、これまでに比べて予報精度が大きく改善したと発表しました。

気象庁は台風の進路を予報する際に、台風の中心が70%の確率で入ると予想される範囲を予報円で示しています。

気象庁によりますと、本日以降に発生する台風について、▽予報円の大きさ▽暴風警戒域の大きさの2つについて、現在よりも絞り込んで発表するよう改善されました。特に3日先の予報円の精度が大きく改善したといいます。

これは台風の進路を予想する数値シミュレーションのプログラミングの改善や、シミュレーション結果を予報に反映させる際の補正などの効果によるものだということです。

これまでと比べて、予報円の半径は、3日先で20%程度、4日先で30%程度、5日先では最大で40%小さくなったとしています。

気象庁は、改善のイメージとして、2019年に東日本を中心に大きな被害をもらたらし台風19号(東日本台風)のケースを挙げていますが、今回の改善で予報の精度が上がっていることがよくわかります。

気象庁は「特に3日先以降の改善が大きいので、数日前からの備えにうまく役立ててほしい」と話しています。