処理水放出設備の仕組み
26日に報道陣に公開された処理水の放出に関わる主な設備について見ていきます。
1つは、多核種除去設備「ALPS」で浄化した処理水を保管する「測定・確認用設備」です。ここには30基のタンクがあり、タンク群に入っている処理水をかき混ぜて、水質を均質化させた状態で放射性物質の濃度などを分析することになっています。

そして、そもそも処理水は、海水に混ぜて安全な基準まで薄めたうえで、海に放出することになっていますが、その海水をくみ上げる海水ポンプなどが公開されました。

また、このポンプに異常が発生し、海水がくみ上げられなくなった場合などに薄める前の処理水がそのまま流れるのを防ぐ「緊急遮断弁」も公開されました。緊急遮断弁は、電源を失った場合でも動くように設計されているということです。

▼処理水 福島の葛藤
処理水の海洋放出に向け、準備が大詰めを迎えていますが、関係者の理解や風評への懸念など、課題は残ったままです。TUFでは、処理水をめぐる課題や現状をシリーズでお伝えします。














