風力発電の計画が持ち上がっている地域をめぐり要望です。宮城県加美町の二ツ石ダム周辺が、ガンやハクチョウなど渡り鳥の重要な生息地になっているとして、住民団体が、県に対し、この地域を鳥獣保護区に指定するよう要望しました。
県に要望書と住民552人分の署名を提出したのは、加美町などの住民でつくる団体「加美の渡り鳥観察チーム」です。住民団体は、加美町の二ツ石ダム周辺で今年2月から3月に、絶滅危惧種のシジュウカラガンおよそ1000羽やハクチョウ類およそ6000羽などの生息を確認しました。

要望では、この地域が渡り鳥の重要なルートになっているとして、県の鳥獣保護区に指定するよう求めています。
加美の渡り鳥観察チーム 小松淳代表:
「加美町は、クマタカとガンやハクチョウ類の渡り鳥を見られる日本でも数少ない地域」
住民団体では、この地域で風力発電施設の建設計画が持ち上がっていることから、風車によるバードストライクや環境破壊を懸念しています。

要望を受け県は、「内容を精査し、指定の必要性を検討する」と応じました。














