瀬戸内のハワイと呼ばれて60年です。山口県周防大島町とハワイのカウアイ島が姉妹島縁組を結んで、22日でちょうど60年を迎えました。

道の駅サザンセトとうわで記念式典があり、フラダンスの普及など交流に貢献した人たちに感謝状が贈られました。

記念のハワイアンポストが披露されました。島の特産品・ミカンと海の色をベースに瀬戸内のハワイにかかる虹が描かれています。カウアイ島と周防大島を結ぶ架け橋、との意味も込められています。地元の東和小学校2年生がハワイに送るはがきに周防大島の自然や景色を描き、ポストに投かんしました。

児童
「アサギマダラと私の絵を描いた。ここはいい所なんだなって感じてほしいです」
別の児童
「ニホンアワサンゴのことを描いた。カウアイ島の友達に知ってもらうために。日本に来てほしい」

周防大島町からは、明治から大正にかけて4000人近くが国の移民政策でハワイに渡った歴史があります。その縁で、旧大島郡時代の1963年6月22日にハワイのカウアイ島と姉妹島縁組を結びました。

前・周防大島町長、県大島郡国際文化協会・椎木巧会長
「今のような通信とか例えば交通の問題とか考えても、当時はもっともっと交流が大変だったんではないかなという思いがよみがえってきますね」

周防大島町のキャッチコピーは「瀬戸内のハワイ」。夏の間は、島じゅうでアロハシャツを着るアロハキャンペーンや、子どもから大人までフラダンスに親しむ、「サタデーフラ」を開催するなど、ハワイをイメージした島づくりに取り組んできました。

藤本淨孝 周防大島町長
「瀬戸内のハワイというだけではなくて、そこには伝統や人とのつながりがあります。それをしっかりとつないでいきたい」

7月15日には日本ハワイ移民資料館でハワイアンキルト展が開かれます。来月15日から8月26日までの毎週土曜日には「サタデーフラ」も開催されます。