こんにちは!土曜日の朝「JNNニュース」で天気予報をお伝えしている小野裕子です。この度コラムを担当させていただくことになりました。
女性&ママ目線で普段の天気予報の中ではお話しきれない自身のライフスタイルと天気を絡めた関心ごとを書き綴れたらと思います。

今回は気象予報士で二児の母でもある私がリアルに実践している紫外線対策を意識したメイク方法や家族のビタミンD不足解消のために取り入れている食事作りのポイントを紹介します。

“梅雨の晴れ間”が一番強烈!? 紫外線のヒミツ

いわずもがなシミやシワなど肌トラブルの原因とされている紫外線。最近では『日傘男子』という言葉も登場しているように女性のみならず意識の高い男性も対策を取り入れています。

ところで、みなさん本格的な紫外線対策を始めるのはいつからですか?

私は”6月”です。梅雨なのに!?と思われたかもしれませんが、この時期だからこそ対策をしているのです。

厳密にいうと、予報士の私が一番恐れているのは「梅雨の晴れ間」の紫外線!

では実際に紫外線が一年で最も強いのはいつなのでしょうか?人体に影響を与える紫外線の強さを「極端に強い」「非常に強い」「強い」「中程度」「弱い」の5段階に分け、月別に表したデータを見てみると…

図:月別の日最大UVインデックス(解析値) 気象庁HPより

真夏の7・8月が「強い」、6月はそれより1ランク低い「中程度」となっています。このデータは天気も考慮しているので、梅雨時期の6月は曇りや雨の日が多い分、紫外線が抑えられています。

「やっぱり6月は真夏よりマシじゃないか」と思ったかもしれませんが…晴天時に限ると「非常に強い」レベルなのは6月と7月!僅差ですが6月は8月よりも強くなっているのです。

正午の晴天時UVインデックスを1997年から2008年まで平均した月別グラフ

私たちの肌に受ける紫外線の量は、上空のオゾン量、雲やエーロゾル(大気中の浮遊微粒子)などによって変化しますが、特に大きく影響するのが太陽高度。雲の量など他の条件が同じなら、太陽光度が高いほど一般的に紫外線量は多くなります。つまり1日の中では正午頃、1年の中では6月の夏至前後に最大となるのです。

このため、6月は決して紫外線に油断できる時期ではありません。

図:梅雨の晴れ間が広がった日(2023年6月)の紫外線予想

実際に、梅雨の晴れ間が広がった今年6月の紫外線予想では、西日本・東日本で広く「非常に強い予想」となっていました。