島根県出身で岩国工業を卒業した日本を代表する彫刻家、澄川喜一さんが亡くなったことが分かりました。

東京芸術大学が公表しました。

澄川喜一さんは、今年4月9日に91歳で亡くなったということです。

澄川さんは島根県吉賀町出身で、岩国工業高校在学中に彫刻家を目指しました。錦帯橋に魅了されたことがその理由だったということです。

東京芸術大学に学び、日本を代表する彫刻家となりました。
東京スカイツリーのデザインを監修したことでも知られています。

木が持つ本来の姿、「反り」や「起り(むくり)」を生かした自然に溶け込む形を造り出す作風で知られ、澄川さんのライフワークともなりました。

東京スカイツリーのデザインにも微妙な「反り」や膨らみが採用されています。

2008年に文化功労者に選ばれ、2020年には文化勲章を受章。

岩国市で行われた受賞を祝う式典では、若い頃を過ごした地元への思いを語りました。

澄川さん「またやろうという気になるよね。ふるさとちゅうのは大事。来たら若い時を思い出してもう一回チャンス来い!っていうような感じだよね」

澄川さんは、シンフォニア岩国の名誉館長や山口ふるさと大使も務めていました。