国民をだましてもいいという考えで手術が…
このうち65%が本人の同意がなく行われました。最年少は9歳で、不妊手術を福祉施設の入所の条件としたり、ほかの病気と偽って手術受けさせたりした事例も確認されました。

優生保護法に詳しい専門家は…。
優生保護法に詳しい 元敬和学園大学教授 藤野豊さん:「国が国民をだましてもいいという、そういう考えで手術をやってきた、それがまかり通ったというのが何より大きな驚きなんですよ。子宮をとるとか、睾丸とるとか、こういうことまでやってしまうっていう。優生保護法そのものまで逸脱をした行為があったんじゃないかっていう。どれだけ被害があったかっていうことはずいぶん明らかになった」



報告書では、富山県内では302人の強制不妊手術が確認されました。最も多かったのは、1959年・昭和34年で35人でした。


河上千鶴子さん:「もっとあるはず」

優生保護法に詳しい 元敬和学園大学教授 藤野豊さん:「かなり法律の運用もいい加減だったので、統計に出ない数もまだまだあると思います。不妊手術が今回大きな問題になっているけれど、中絶も含めるともっと子どもを持ちたかった方が持てなかった被害は増えてくると思います」

望まない中絶をさせらそうになった河上さんは、29歳の時に長男を出産しました。