夕暮れ時の名古屋・栄でくつろぐ若者たち。名古屋市が設置した、月1回のフリースペースで、その名も「#栄でチルする?」です。


名古屋市中区の「サカエヒロバス」。都心に現われたキャンプチェアやテーブル、ハンモック。お菓子や飲み物でくつろぐ若者たち。

名古屋市が開設した若者のためのフリースペース「#栄でチルする?」です。

「チルする」とは「chillout(チルアウト)」の略で「ゆっくりくつろぐ」「まったりと過ごす」という意味です。


(名古屋市 子ども青少年局 加藤延介課長)
「ひとりでゆっくり過ごしてもいいですし、仲間同士でしゃべってもいい。それぞれ各自の時間の中で、ゆっくり過ごせていただけたら」


高校生から30代前半が対象で、20日は62人が訪れました。

(訪れた人)
「落ち着ける場所ができたって感じ」
(訪れた人)
「休憩できてとっても楽だと思います」


このスペースの狙いのひとつは、家庭や学校に自分の居場所が見つからない若者の、犯罪被害を未然に防ぐこと。

栄では夜な夜な栄広場に集まる、いわゆる「ドン横キッズ」が、性犯罪に巻き込まれるなど問題になっていました。栄広場は1年前、再開発工事に伴い閉鎖され、居場所を失ったドン横キッズは周辺の公園などに分散。


これを受け名古屋市と愛知県警は去年8月、悩みを抱える若者たちに向けの相談窓口をつくり、今回のようなフリースペースを試験的に設置。9日間で591人が訪れ好評だったことから、今後概ね月1回ペースで開設することになりました。


参加した人同士で何気ない話をして交流したり、悩みを聞くスタッフも常駐し、必要に応じて、支援する機関を紹介します。

(名古屋市子ども青少年局 加藤延介課長)
「まずは安心して過ごせる場所だと認識していただいて、また来たいなと思ってもらえれば」