「産んでくれてありがとう」辿り着いた幸せのカタチ

上映会の後に開かれたトークイベントでは、里親の支援をしている日本こども支援協会の岩朝しのぶさんがゲストで登場。12年前、岩朝さん自身も、親の虐待を受けていた4歳の女の子を迎え入れました。当時、女の子は会話のできない状態だったということです。

岩朝しのぶさん:
「5歳頃になって口がきけるようになったときに早く大人になって(実の)お母さんを殺してやるんだと言っていた。それが10歳ぐらいになったときに私が焼いたホットケーキを食べて、穏やかな午後の時間に『お母さんにありがとうと言いたい』とボソッと言ったんです。ホットケーキを食べながら何の脈絡もなく言ってきて、どうしたのと聞いたら『だってお母さんが産んでくれたからママとこういう幸せな日を過ごしている』と言ったの。やっとこの子は自分の人生を取り戻したなと思った瞬間だった。4歳の時はどうなるかと思ったので本当に良かった」

日本こども支援協会 岩朝しのぶさん

主催した「みやぎ里親支援センター」は、今後も説明会や個別相談会を開くなどして里親制度への理解を深めていくことにしています。

今回、上映会のテーマとなった「里親」は、様々な事情から親もとで生活できない0歳から18歳までの子どもを受け入れ養育する支援制度で、親権は実の親が持ったままとなります。一方、「特別養子縁組」では、戸籍を変更することで、実の親と子どもとの親子関係は無くなります。迎え入れた親と子どもが戸籍上も実の親子関係となります。