虐待や貧困など様々な理由で親と暮らせない、いわゆる「社会的養護」を必要とする子どもが全国には4万人以上いると言われています。そうした子どもたちを家庭に迎え入れて養育するのが「里親制度」です。17日、仙台市内で里親をテーマにした映画の上映会が行われ鑑賞した人たちが現状や課題への理解を深めました。

映画『育ててくれて、ありがとう。』(2022年・佐野翔音監督)

映画『育ててくれて、ありがとう。』里親家族の葛藤と成長を描いた62分の作品です。上映会は、里親制度への理解を深めてもらおうと宮城県内の支援団体が企画し、およそ200人が鑑賞しました。                 

観客:「そういう子どもがいる限り必要ではないかと思った」
観客:「微力ながら何かできればと映画を見て思いました」

里親となった家庭が養育するのは、原則、0歳から18歳までの子ども。物心がつく前の子どもを迎え入れた家庭が直面する課題があります。

映画『育ててくれて、ありがとう。』の1シーン:
「ねえねえ、弥生はママの子どもじゃないの?」

『育ててくれて、ありがとう。』の1シーン

産みの親が別にいることを伝える「真実告知」。作品では、その難しさも描かれています。会場には、10年以上前に生後半年の男の子を迎え入れ、その後、特別養子縁組を組んだ女性も来場していました。

生後半年の子どもを迎え入れた女性:
「真実告知をして3歳のときはわからなかったが、小学校に入る前は何回も聞いてきた。私たちは10年以上親子関係を築いているので(今は)何も言わなくなりました。血の繋がりがなくても親子となっている」

支援団体によりますと、県内では現在、里親115世帯が166人の子どもを養育しています。

みやぎ里親支援センターけやき 卜蔵康行センター長:
「近年は虐待の影響などで子ども自身が育ちの中で課題を抱えていることも多い」