中国の李強首相は就任後初となる外遊でドイツを訪問し、シュタインマイヤー大統領と会談しました。欧米にくさびを打つ狙いがあるとみられます。

中国国営の中央テレビによりますと、中国の李強首相は19日、ドイツ・ベルリンに到着しました。3月の首相就任後、初めての外遊です。

李首相はシュタインマイヤー大統領との会談でドイツとの関係強化に意欲を見せ、世界の安定に建設的な役割を果たす考えを示したということです。一方、シュタインマイヤー大統領は中国との意思疎通を強化し、世界の平和と発展のために共に努力する考えを示したということです。

李首相はドイツの後にフランスも訪問する予定で、中国としてはヨーロッパとの関係強化を図ることで、対立するアメリカとヨーロッパの結束にくさびを打つ狙いがあるとみられます。