岩手県滝沢市の県立大学で19日、三笠宮家の彬子さまが講演されました。日本の伝統文化を後世へ伝える活動について語りました。
講演は県立大学が1998年4月に開学して25周年を迎えたことを記念する式典の中で行われたものです。会場では学生と教職員、来賓あわせて240人ほどが出席しました。彬子さまは「石橋を適当にたたいて渡る」をテーマに石橋をたたいても渡らなかった自らの性格が変わるきっかけとなった10代でイギリスに留学した経験について語りました。自分の考えや日本の文化・歴史を伝える大切さを学んだといいます。時折ユーモアを交えながら現在総裁を務める日本の伝統文化継承に取り組む団体「心游舎」について紹介しました。子ども向けのワークショップで記憶に残る体験を提供している例を挙げ、「未来の日本のために記憶の種を子どもたちの心にまく作業を活動を通して続けたい」と話されました。彬子さまは20日、陸前高田市の高田松原津波復興記念公園を訪問され、奇跡の一本松などを視察します。