「おひとよし」より腹黒いと言われる 肌は白いけど

ーー作品の見どころはどんなシーンでしょうか?

全部見てほしいですけど(笑)やっぱりダンス部の子たちが踊るシーンですね。色々な場所で踊っていますが、特に花火大会のシーンは印象的です。本物の花火をバックに踊るんですよ。一発勝負で緊張しましたが、躍動感が出ていると思います。

ーー映画をどういう方に見てほしいですか?また地元、熊本の方・人吉の方にはどのような思いで見てほしいですか?

この映画は人吉球磨だけではなく、日本全国で水害に遭われた方々にも見てほしいです。同じ思いをされた方々にも何か共感してもらえたらと思います。もちろん、水害とは関係なく、青春映画が好きな方にも楽しんでいただきたい。地元の方には、自分の町で撮影された映画ということで、誇りに思ってもらえたら嬉しいです。人吉球磨の魅力を伝えられたら、と。

ーー監督のメッセージとしてどのようなことを伝えたいですか?

この映画は前向きだけではなく、現実的な面も描いています。地元を離れる人もいますし、いいことばかりではありません。でも、ヒロインが言うように「今できることを精一杯やるだけ」だと思います。目の前のことを一つ一つやっていくしかないんです。でもそれをちょっとでも前向きにできたらいいのかなというのが、私の思いです。

Q:ご自身のラジオ番組「内村光良のオールナイトニッポンGOLD」で「おひとよしエピソード」を募集されていましたが、人吉での「おひとよし」エピソードありますか?

ありますよ。去年のエキストラ参加してくださった方々が本当に「お人好し」だったんです。花火大会のシーンや復興商店街のシーンでは、皆さん笑顔で接してくださって、一緒に踊ってもらったりしました。私は同級生や久しぶりの知り合いにも会えて楽しかったです。人吉出身だということが何かしら繋がってるところがあるんじゃないかなと思います。本当に人がいいんですよ。小学生が道路を渡るときに車を止めて通してくれたり、礼をしたりするんですよ。それが本当に誇らしくありました。

Q:監督自身は「おひとよし」ですか?

どうなんでしょうね(笑)肌は白いけど、腹黒いとかよく言われてますよ。20代の頃はそうだったかもしれませんね。でも人吉出身だということは自分の確固たるものですから、核となるものですからね。やっぱり人吉球磨魂っていうのはずっとあるんでしょうね。

Q:ファンへのメッセージをお願いします。

監督の内村光良です。この度6月30日より2週間限定で「夏空ダンス」という映画を公開します。47分という上映時間で少し短めですが、魂込めて一生懸命作りました。青春映画です。ぜひご覧ください。よろしくお願いします。