ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ情勢をめぐり和平仲介に意欲を示すアフリカ7か国の代表団と会談し、和平交渉を拒否しているのはウクライナ側だと主張しました。

ロシア プーチン大統領
「ウクライナ代表団の責任者は文書に署名した。ここにあります。文書は存在します」

17日行われたアフリカの代表団との会談で、プーチン氏は“ウクライナが去年3月にロシアに提示したとする停戦合意の草案となる文書”を示して、「彼らはそれを歴史のごみ箱に捨てた」と述べ、“ウクライナ側が態度を翻し、交渉を拒否した”と一方的に主張しました。

交渉をめぐっては、当時、キーウ近郊ブチャでの多数の民間人殺害が明らかになり、その後の進展はみられませんでした。

会談で、南アフリカのラマポーザ大統領は、「交渉と外交を通じて解決すべきだ」と主張。“侵攻が食糧危機などを引き起こしている”として、“戦争を終わらせなければならない”と訴えました。