暑さが厳しくなる夏を前に、学校と消防、医療機関が連携した熱中症対応訓練が16日、山口県下関市でありました。訓練は、名陵中学校の教職員と市中央消防署の救急隊員らあわせて48人が参加しました。

中学校のグラウンドで体育祭のリハーサル中に、熱中症の疑いがある生徒が13人発生した想定です。生徒役の消防職員が保健室に集められると、教職員らは声をかけながら、体を冷やしたり、うちわであおいだりして応急処置にあたりました。
救急隊は、生徒たちの状態を教職員から細かく確認し、重症の生徒から救急搬送しました。

名陵中学校 原田勝信教頭
「先生方から反省点や成果をしっかり聞いてまとめて、より実効性のある形にしていきたい」
訓練を企画した下関市中央消防署 中村匠吾消防司令補
「湿度も重要になってくるので、きょうは暑いなというふうな感じがあれば、水分を早めにとることと、ひなたには出ない。日陰に行ったりとか、服装を工夫するとか、これは暑すぎるというときは外に出ないような対応が大事と思う」
訓練に立ち会った医師は「熱中症は、きょう元気だった人があす亡くなるかもしれない、怖い病気だということを認識してほしい」と呼びかけました。














