6月16日、新潟市内にいた方は突然の緊急速報メールに驚いたのではないでしょうか?
59年前の1964年に発生した新潟地震に合わせて新潟市は訓練メールを発信し、5年ぶりに市民参加型の地震対応訓練も実施されました。
1964年6月16日午後1時2分、粟島沖を震源とするマグニチュード7.5の新潟地震が発生。
死者14人、重軽傷は300人以上に及びました。
液状化現象と津波の影響で3000世帯以上が全壊。
1万3000世帯が浸水被害を受けています。

あれから59年…。
【記者レポート】
「地震発生時刻から1分が経つ頃、緊急速報メールが届きました。内容は“大津波警報”の発表です」
6月16日、新潟市全域で全市一斉の地震対応訓練が行われました。

北区では住民およそ100人が参加。
「大津波警報が出た」という想定で緊急速報メールや防災無線で情報が伝達されると、指定の避難場所である松浜中学校に住民が続々と集まり、全員が学校の3階部分に避難。
新潟市によりますと、こうした住民参加の訓練は台風や新型コロナウイルス禍の影響もあり、5年ぶりの実施になるということです。
【訓練に参加した住民】
「こういう避難訓練の経験をしないとなかなか避難する場所も決められない」
「新潟地震は経験がないんですけど、海が近い地域なので日頃から備えていきたいと思いました」

訓練の後には市の職員から災害対応やハザードマップの説明を受け、防災についての理解を深めていました。