岩手県立大学に新たに組織された「防災復興支援センター」の設立を記念したシンポジウムが、16日盛岡で開かれました。
盛岡市内で開かれたシンポジウムには、オンラインも含め200人あまりが参加しました。県立大学は東日本大震災直後の2011年4月に災害復興支援センターを組織し、沿岸被災地に学生ボランティアを派遣するなど、復興支援に取り組んできました。震災から12年を迎えた今年4月には、新たな災害に備えることなどを目的として「防災復興支援センター」に組織を改編しました。現在は被災地の自治体にアンケートを行い、支援のニーズ調査を進めています
シンポジウムには、地震や津波の研究の第一人者として知られる東北大学の今村文彦教授が招かれ、次の災害への備えについて過去の災害を検証すべきだと述べました。
(東北大学・今村文彦教授)
「教訓をまとめていたのか、それがどこまで活用できたのか、それを振り返る時期だと思います」
防災復興支援センターは今後、県内各地で行われる避難訓練にアドバイザーを派遣するなど災害への備えを支援していく予定です。