特集です。開館から40年以上が経過した宮城県美術館は、改修工事のため今月19日から2年間休館します。近代建築の巨匠が建物を設計した美術館は、どのように生まれ変わるのでしょうか。

1981年開館の宮城県美術館

仙台市青葉区川内の宮城県美術館。1981年の開館から40年以上が経過し、設備の老朽化が進んでいます。このため、改修工事を行いリニューアルすることになりました。副館長の濱崎礼二さんです。

宮城県美術館 濱崎礼二副館長:
「建物の外観は変わりません。ただし、こちらのようなタイルでひび割れしているもの、あるいは壊れた部分は貼り替えをします」

開館から40年以上 老朽化が目立つ

ひび割れや汚れがある床タイル、外壁などについては貼り替えや洗浄などを行うものの今回のリニューアルでは建物の全体像は大きく変わらない予定です。今から42年前の1981年(昭和56年)11月3日文化の日に開館した宮城県美術館。明治から現代までの日本画、洋画、版画や彫刻などおよそ700点を収蔵・展示し、一般公開が始まると多くの人たちが行列を作りました。

開館初日の美術館

当時の来館者:
「(10月)31日の深夜からずっと一番乗りを目指してきた」
(Qなぜ一番乗りを?)
「そこに美術館ができるからです」
当時の来館者:
(Q今まで仙台にはこれだけの美術作品と接する場所がなかった?)
「本当、興奮しちゃいますね」

Q一番乗りを目指した理由は?

宮城県美術館は、「建物そのものが作品のひとつ」と言われています。