「見える収蔵庫」や「キッズスタジオ」 新美術館は2年後オープン
「見える収蔵庫」は、アメリカ・ニューヨークのブルックリンミュージアムなどで導入されていて、展示・収蔵の新たな形として注目されています。美術館が所有する作品のうち一度に展示されるのは全体の数%。残りのほとんどは収蔵庫に保管され、普段は見ることはできません。「見える収蔵庫」は、作品を可能な限り多く公開すると共に、美術館が持つ芸術作品の「保存」「収集」という機能を知ってもらうことが狙いです。
宮城県美術館 濱崎礼二副館長:
「展示室とは違った意味での作品鑑賞を楽しんでいただければ」
そして、子どもたちのための新しいスペースも。
宮城県美術館 濱崎礼二副館長:
「こちらが現在の講堂です。このスペースがキッズスタジオに変わります」

美術関連のシンポジウムなどに使われてきた講堂は、子どもたちが造形遊びをする「キッズスタジオ」に変わります。
宮城県美術館 濱崎礼二副館長:
「美術体験をしていただくという場になる。床はすべてフラットになって廊下と同じ高さになる。壁は無くてガラス張りの明るい空間になる」

このほか、全館照明はLED化しWi―Fi環境を整備。バリアフリー化や授乳室の設置なども進め、利便性も向上します。
宮城県美術館 濱崎礼二副館長:
「東北の中でも歴史のある美術館です。今後も歴史的なものも踏まえて期待に応えていけるような美術館にしていきたい」

42年間、宮城の芸術を支えてきた県美術館。今月19日から休館となり、今年10月から工事が始まる予定です。工事費用は31億円です。リニューアルオープンは2年後となります。
