決定打は“定番”がないから 悩んだら「贈らない」という結果に…

「決定的なのは、定番ギフトがないことです。母の日と言えば、赤のカーネーションという定番があります。だから、何を贈ろうか困った時にはお花を贈ることができます。しかし、父の日には定番がないので、何を贈ろうか困ると、悩むことになってしまいます」

ーーどうして定番のお花がないのでしょうか?

季節的に贈れるお花が少ないということがあると思います。6月から夏にかけて咲く花は少なくて、アジサイは終わりかけの時期だし、ひまわりも増えているけれど、枯れた時の見た目がきれいではなく、輝いた形でお届けするのが難しいんです。

“困った時にはこれを贈ろう”という定番がないと、父の日のギフトは難しいですよね。難しいと思うと『贈らない』って選択肢をとってしまう。結局、父の日に何も考えていない、軽視しているような扱いをされてしまうんですよね」

ーーでは、どんなものを贈るのがオススメですか?

「例年人気なのはウナギです。ウナギは栄養素も豊富、夏バテ防止にもなるということで、『これ食べて元気に働いてね』というメッセージが伝えられます。お父さんも『これで元気になろう』と意思疎通がとれる食材なんだと思います。お酒も人気です。お酒が好きなお父さんに『家で飲んで楽しんでね』ってことで喜ばれます」

ーー「元気でいてね」「楽しんでね」っていう、お父さんへのメッセージが伝わるものが人気なんですね

「“父の日に何もしない”という人も、お父さんのことを大切にしていないわけではないと思うんです。『父の日はどうしようかな』と考えている時点で、お父さんのことを考えられているってことですから」

ちなみに、河元編集長は父の日にお子さんから手紙をもらうそうで、とても嬉しいという。

これまで父の日には何を贈ろうか悩んで、その結果何も贈らないことが多かったが、当然だが、何より大切なのはお父さんへの気持ちだ。定番がなくても、お父さんへの気持ちを素直に表現するにはどうしたらいいか考えてみると、自分らしい父の日の贈り物が見えてくるのかもしれない。

※1 「父の日.jp」【2024年版】父の日ギフトはどのぐらいの頻度で贈っていますか?(父の日に関するアンケート調査)より
※2 「母の日.me」【2024年版】母の日ギフトはどのぐらいの頻度で贈っていますか?(母の日に関するアンケート調査)より