各地の裁判所で重大事件の記録が廃棄されていた事が明らかになっている問題。26年前の神戸連続児童殺傷事件で少年Aが書いた挑戦状も今は廃棄され残されていません。14日最高裁判所の長官は反省の言葉を述べましたが事件の遺族はやりきれない思いを抱えています。

少年Aからの挑戦状も…膨大な量の裁判記録、すべて廃棄

工藤涼二 弁護士
「目録でして1200件くらいの証拠書類ですね」

ファイルに閉じられた155枚の資料。神戸連続児童殺傷事件の捜査資料が記録された「目録」の写しです。

工藤弁護士
「少年の供述調書、遺族の供述調書もあります。少年が書いた手紙もある。いわゆる『挑戦状』ですね」

少年Aからの手紙
「さあゲームの始まりです」
「酒鬼薔薇聖斗」

1997年、神戸市の住宅街で当時11歳だった土師淳くんら5人の児童が殺傷された事件。

新聞社に犯行声明文が送られるなど、世間の大きな注目を集めるなか、逮捕されたのは当時14歳の少年Aでした。

逮捕された少年Aの『付添人』を務めた工藤涼二弁護士は、膨大な量の証拠資料を目の当たりにしたといいます。

工藤弁護士
「なんといっても(少年の)精神鑑定書です。185ページ。相当な中身が質・量ともに多い、 濃いものでした。どうして少年が犯行に至ったか分析が書かれている」

しかし2022年10月、神戸家裁に保管されていた事件の記録が、2011年2月に全て廃棄されていたことがわかったのです。

一般的な少年事件の記録は、『少年が26歳に達するまで』と定められています。一方で『全国的に社会の耳目を集めた』事件、『史料的価値の高い』事件は、証拠を永久的に保存することが定められています。

しかし今回、最高裁が調べたところ、著名な少年事件58件のうち、52件は廃棄されていたことがわかりました。