最近、周りで体調不良の人が増えてきていませんか?医師によると、いま病院では季節外れのインフルエンザに加えて、“ある”風邪の流行も顕著になってきていると言います。
なぜ?最近多い体調不良 インフル?コロナ?
日比麻音子キャスター:
さて、皆さんの周りでこんな声を聞くことが増えていないでしょうか?
SNSなどを見ると…
「夏風邪で喉が激痛。声も出ない…」
「職場で謎の風邪が流行ってる」
「職場がインフルとコロナと風邪が同時多発してて、職場閉鎖になった」
「久々に風邪をひいたみたい。コロナ禍は風邪をひいてなかったのにな」
など、学級閉鎖や学校閉鎖になったというニュースも入ってきているぐらいに体調を崩している方が増えているように見えます。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長
「6月4日にインフルエンザの検査キットが一時的ではあるが在庫なしに。薬も『錠剤はなく粉なら…』といった状況が3週間ぐらい続いている」

季節の変わり目というのは例年体調崩しやすい時期ではありますが、ちょっと多いみたいですね。
井上貴博キャスター:
薬についてはどうなんでしょう。コロナ前でもこういったことはあったのでしょうか?
伊藤博道 院長:
コロナ前にはこういうことはなかったんですけども、ただコロナの2年目3年目、一番最近ですと2022年末ぐらいは▼咳止めや▼鎮痛薬、▼漢方薬など各種お薬がなく、風邪やコロナに関わらない▼血圧のお薬とか内科的なお薬も結構不足がありました。それから▼禁煙外来の薬がないとか、多岐にわたってお薬不足はずっとあるんですが、一旦解消されていたんです。ところが、5月後半から強く咳を抑えるお薬の▼コデイン類の錠剤がなくなってなかなか手に入りにくい状況になっています。
井上キャスター:
今の病院の対応として、取り扱いが5類に移行された後、コロナ患者もインフルの患者と同じように対応されているのか、コロナ患者は特別な対応されているのか、どういった仕組みになっていますか。
伊藤博道 院長:
コロナを経て学んだことがあるので、どちらかというと昔のインフルエンザの患者さんの扱いを感染症ということでごちゃまぜにしないように丁寧に隔離をして扱う。コロナを変えるというよりも、インフルエンザを「もしかしたらコロナかもしれない」ということで、空間的・時間的な隔離は必要かなと思って、行っています。
井上キャスター:
ある程度、特別な取り扱いをされてらっしゃるということですね。
伊藤博道 院長:
はい。ただインフルエンザとコロナをすごく違う扱いをしているというよりは、それら感染症を扱う場所を別に設けて、時間的・空間的隔離をきちんとやっていく必要はあるかなとは思っています。