16日の岩手県内は激しい雨の降る所がある見込みで、土砂災害や浸水、河川の増水の恐れもあり、農家は不安を抱えています。

 盛岡市猪去、「いわて若江農園」の若江俊英さんです。こちらの農園では、およそ1ヘクタールの敷地で年間100トンほどのトマトを生産しています。
 2013年には大雨による浸水被害がありました。

(若江俊英さん)
「雫石でいっぱい雨が降った時にトマトの根っこあたりが水深10センチぐらい、ここ、ハウス全体が水没、水に浸かる状態になった」

 その時は水がすぐに引いたため大事には至りませんでしたが、もともと水田だったこの場所は水はけが悪く、近くに水路が通っていることから雨の多いこの時期は、常に水害のリスクと隣り合わせだといいます。

(若江俊英さん)
「通常は田んぼに水を引くための水路。水害の時には水路が逆に水の道になって排水もしてくれるが、溢れると大変なことになる。ゲリラ豪雨とか線状降水帯とかまとまった水が引く時間より短期的に集中して降る。ああいう雨は怖い」

 大雨の予報を前に不安を抱える若江さん、作物と自分の身を守るため警戒を強めています。