性的マイノリティへの理解を促す「LGBT理解増進法案」が、参議院の委員会で可決されました。

「LGBT理解増進法案」は、参議院の内閣委員会で、与党などの賛成多数で可決されました。

この法案は、自民党が日本維新の会と協議して修正したもので、「自らの性をどう認識するか」を示す表現は▼「性同一性」から▼「ジェンダーアイデンティティ」に変わりました。また、▼「全ての国民が安心して生活することができるよう留意する」との文言が追加されています。

当初の案にあった、▼「差別は許されない」という文言が▼「不当な差別はあってはならない」とされるなど保守派への配慮が滲みます。

今回の法案に性的マイノリティの当事者からは「後退である」などと懸念の声が上がっていますが、与党などは、あす、参議院の本会議で可決・成立させる構えです。