――第一報は14日の朝「銃により負傷者がいる」と119番通報がありました。18歳の自衛官候補生が自動小銃を発射。2人が死亡して1人が重傷。銃器の専門家、津田哲也さんに第一報の印象からうかがいます。
津田哲也氏:通常あり得ないと思いました。自衛隊は非常に銃の管理が厳しいですから、なかなか事件や事故、自殺等は起こりうる状況ではないです。射撃訓練中ということで、隊員が弾と銃が一緒になった状態で銃を手にできる「本当に珍しいタイミング」で、普通の事件とは考えにくかったです。
――実弾を発射できる非常に限られた時間であったということですね。
普段は銃器も弾薬もそれぞれちゃんと保管されておりまして、隊員が自由に触れることはない。
――事件が起きた射撃場は、民家との距離が非常に近い。
確かに近いですね。この銃の有効射程距離は約500m、あくまで有効射程距離ですから狙える範囲です。実際にはもう1キロ2キロ先でも殺傷力を有した弾が飛んでいくわけです。ここは、建物のある室内射撃場という形なので、弾が外に飛ぶことはなかったかもしれませんが、万一、流れ弾が外に出た場合は、民家の壁をぶち抜いて、人を殺傷する可能性もあったかと思い、危険です。