ドイツ政府は14日、初の国家安全保障戦略をまとめ、ロシアを「平和と安全の最大の脅威」と明記し、中国については「安全保障に対する圧力が増している」と警戒感を示しました。

ドイツ政府は14日、初めての国家安全保障戦略を発表し、ロシアを「ヨーロッパ・大西洋地域の平和と安全に対する最大の脅威」と明記しました。

防衛費は数年間の平均でGDP=国内総生産の2%とし、NATOやEU=ヨーロッパ連合との連携を保ちながら「ドイツ軍をヨーロッパ防衛の要として強化している」と軍備増強を掲げています。

また、中国については「地域の安定と国際的な安全保障に対する圧力は増している」と警戒を強めるともに、人権軽視を非難しましたが、「世界的な課題を解決するために欠かせないパートナーでもある」とバランスを強調した表現となりました。