自民党で徳島・高知選挙区選出の高野光二郎(たかの・こうじろう)参議院議員は、去年の末、高知市の居酒屋で秘書を殴打し流血させたことを認めました。「気合を入れる意図で胸のあたりをポンとたたくつもりが、鼻に当たってしまった」と説明しています。

(高野光二郎 参議院議員)
「彼の気持ちを害したことについて心からお詫び申し上げます」

徳島・高知選挙区選出の自民党・高野光二郎参議院議員は、去年の末、高知市の居酒屋で男性秘書を殴打し、秘書が鼻から流血するさわぎとなっていたことがテレビ高知の取材で明らかになっています。

高野議員は14日、国会内で取材に応じ、去年の末、地元の秘書3人と食事をしながら打ち合わせをした際、「気合を入れる意図で胸のあたりをポンとたたくつもりが、鼻に当たってしまった」と20代の男性秘書を流血させたことを認めました。

(高野光二郎 参議院議員)
「私の左隣におって、ちゃんとやろうぜっていう感じです」

テレビ高知のこれまでの取材では、秘書は「血が止まらないような状態だった」ということです。高野議員は秘書が流血した後、おしぼりで血をぬぐったといいます。

(高野光二郎 参議院議員)
「私救急救命の講習を受けておりまして、鼻だけに限らずですね、いろんな止血方法とか、骨折に至った際の介助方法を知っております。そういった意味で鼻血が出たときにですね、こうやって上向いてこうやってつまんで20秒ぐらいおったら止まるからという感じで掴んだっていうのがあります」

複数の関係者への取材によりますと、血が付いたおしぼりは事務所が持ち帰ったということです。その後、この秘書は退職。高野議員は、「この件でモチベーションが下がったことも大きいと思っている」と述べました。退職後も高野議員とは会う機会があり、話すこともあったということですが、改めて謝罪する考えを示しました。

(高野光二郎 参議院議員)
「とにかく会ってお詫びをして申し訳なかったねということで本人から理解を得ることをちゃんとやっていく」

自民党の高知県連は今後、高野議員に詳しい事情を聞く方針です。中谷元(なかたに・げん)会長は「事実関係を確かめたうえでそれに基づいて厳正に対処しなければならない」とコメントしています。

16日に党紀委員会を開き、高野議員にどのような処分が相当かを協議し、党本部に上申することにしています。

高野議員は2013年に初当選。2018年に農林水産大臣政務官をつとめ、2019年に再選されていました。