クラフトビール造りに取り組む山口県下関市の障害者就労支援施設に、新たに醸造所が完成し、関係者にお披露目されました。

醸造所「うついブルワリー」は、社会福祉法人内日福祉会がつくったもので、きょうは関係者の見学会がありました。

ビールの醸造機器や4つの貯蔵タンク、冷蔵保管所が設置されています。
隣接するスペースには、直売所も設けられました。

内日福祉会では、利用者の収入アップややりがいを創出することなどを目的に、4年前からホップの栽培に取り組んでいます。
そのホップや地元産のコシヒカリを使ったクラフトビールを、ほかの醸造所に委託して醸造・販売してきました。

今回、醸造所が完成したことで、ホップ栽培から醸造・販売まで一貫して手がけられるようになります。

インターネット販売や直売に限られていた販路は、酒店やスーパーなどに広がるということです。

うついブルワリーの醸造責任者「ゆくゆくはこの内日に人を呼び込めるよう、ここに購入とか飲みに来てもらえる、人が集まれるような場所にしていきたい」

施設の利用者も、ラベルを貼ったり瓶詰め作業などに関わっています。
利用者「楽しいですね。確かに励みになります」

醸造されるビールの名前は「VACAN CRAFT」。
コシヒカリを使った3種類と夏ごろに収穫されるホップを使った、合わせて4種類です。

見学に来た飲食店の人「めちゃくちゃ飲みやすくておいしいです」

直売所での価格は1本330ミリリットル入りで550円で、年間6万本の醸造を目指しています。
ブルワリーのオープンは今月17日で、当日は直売所でビールを飲むことができるということです。