県信用保証協会の「特別経営支援チーム」が行う“大石屋旅館の支援”では、ホームページのリニューアルや新商品の開発など具体的な支援策も上がりましたが、まずは旅館のコンセプトを明確に決めてから戦略を決めていくべきだという意見が出ました。

「このパンフレットの雰囲気の方が全然いいけどね」
「話し合う中で売りにしていきたいのは、静かなというところがひとつと料理。で、特にコメ」
「なんでそんなにお米がおいしいんだろうね。仕入れのやり方なのか」
「メッセージ性をつけて言語化できれば一番いいなって」

会議から2日後…。
経営支援チームの担当者が大石屋旅館を訪れました。

「よろしくお願いします」

常連客が多い大石屋旅館ですが、「ゼロゼロ融資」の返済に向けては新規客の獲得が求められます。これを数字で明確に示します。

【新潟県信用保証協会 特別経営支援チーム 渡辺湧士さん】
「月にすると10組くらいは増やさないとこの売り上げには届かないと。そんな風に私の方で試算を」

【大石屋旅館 小林康彦さん・陽子さん夫婦】
「ありがたい。分かりやすくて」「こういう目標ができるとこちらとしても頑張ろうって」

そして会議で話し合った『旅館のコンセプト』についても、説明しました。

「旅館のコンセプト。大石屋旅館というものをどんな旅館にしていきたいのかと」
「なかなか簡単に言葉を出していくけど、『さあ、何』って言われると難しい」