「ゼロゼロ融資」という言葉、みなさんご存じでしょうか。

1つ目のゼロは「利子が実質ゼロ」、もう一つのゼロは「担保がゼロ」という融資のことで、新型コロナウイルスで打撃を受けた中小企業や個人事業主のために2020年に作られた制度です。

このゼロゼロ融資の返済が6月から本格的に始まっていて、7月にはピークを迎えますが、返済できずに倒産する事業者も出るのではと懸念されています。今後の見通しと支援をする団体を取材しました。

飲食店を営む男性は…

【飲食店を営む男性】
「返さなきゃいけないからというのも含めて『やるしかない』という気持ちと『頑張ろう』という気持ちと。そんな感じですね。あまり深く考えると鬱になりそうだし」

こう話すのは新潟市内で飲食店を営む男性です。

新型コロナウイルスによる影響が、特に大きかった飲食業。新潟市では営業時間の短縮要請が出されたこともあり、男性のお店でもウイルス禍で客は3分の1ほど減りました。

先行きの見えない未知のウイルスとの戦いに男性は「ゼロゼロ融資」で当初900万円を借りました。その後さらに借り入れ、去年10月から返済を始めましたが、現在も残高は1200万円あります。

【飲食店を営む男性】
「“5類”に下がってからお客さんも戻ってきてはいるけど、やっぱり先って分からないので。1日1日大切に頑張っています」