「これからが本当の正念場」ゼロゼロ融資の返済始まる旅館は…

“県内最古の湯”とも言われる阿賀野市の出湯温泉。ここで江戸時代から続いている大石屋旅館です。

阿賀野市・出湯温泉の大石屋旅館

【大石屋旅館 小林康彦さん】
「1か月、2か月ぐらいで収まるのかなという感覚でいたが、もうずっと続いちゃったんで、最初の1年はものすごく大変だった」

【大石屋旅館 小林陽子さん】
「電話が鳴るのが怖い。ほとんど鳴るとキャンセルばっかりだったので…2020年の3月、4月は連休の予約が全部キャンセルになった」

大石屋旅館の小林康彦さん(右)と妻・陽子さん

旅館は、夫婦とパート従業員2人で切り盛り。リピーターが多く、特に五頭山の麓で収穫されたコシヒカリが好評です。
ゼロゼロ融資も活用し、国の旅行支援の後押しも得ながら、ここまで経営を続けてきました。ただ、旅行支援は6月末まで。8月からはゼロゼロ融資で借りた800万円の返済が始まります。

【小林康彦さん】
「勝負はこれから。旅行支援が6月でなくなってしまうので、これからが本当の正念場という形で今、我々はやっている」

「まずもって、大石屋旅館さんが自分の旅館をどういう風な旅館にしていきたいのか」

大石屋旅館の支援に取り組むのが県信用保証協会の「特別経営支援チーム」です。この4月に発足し、現在27の事業者に対して無料で経営支援を行っています。