宮城県内も梅雨入りしましたが、そんな梅雨を彩る花を取材してきました。
星野誠気象予報士:
「きょうは晴れ間もあって蒸し暑くなっていますが、淡く色づいたアジサイを見ていると、少し涼しげに感じられます」

仙台市太白区八木山にある芦ノ口緑地公園です。8年前から地域住民がアジサイを植え始め、現在はおよそ500本が公園を彩っています。
芦ノ口緑地公園愛護協力会 井上則雄会長:
「皆さんが喜んでくれると我々も育て甲斐がある。咲くのが従来より1週間くらい早い感じですね」

実は今年は、全国的にアジサイの開花が早いんです。気象庁はサクラと同じようにアジサイの開花も観測していて今年、開花が観測された35か所のうち、33か所が平年より早い開花で、12日観測された福島は、平年より14日早くなりました。春の気温の高さが影響したとみられます。

仙台管区気象台のアジサイの開花は平年で6月30日ですが、これも早まりそうです。
ところで、アジサイの花びらのように見えているのは実は「がく」が発達した「装飾花」と呼ばれる部分なんですね。この装飾花が色づいてしばらく経つと、おしべやめしべがついた小さな「真の花」が奥の方に咲いてくるんです。

各地の気象台ではこの「真の花」が2、3輪咲いたことをアジサイの開花と定義しています。